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2021.09.08

基礎シリーズ 資産運用と投資アドバイスの「いろは」(1) パッシブ運用がもたらすメリット

基礎シリーズ小栗 健介

はじめに

本コラム『基礎シリーズ 資産運用と投資アドバイスの「いろは」』は、弊社の若手アドバイザーが資産運用や投資アドバイス業務などについて、日常業務の中からの気づきについて書き留めたものです。基本的な内容のものが多いので、公益法人・学校法人の資産運用だけでなく、個人の資産運用の初心者にも、お気軽に読んでいただけると思います。

 

世界中で拡大するパッシブ運用

市場の平均指数を模倣した金融商品に投資することで、市場全体の成長とともに収益を膨らますことができるパッシブ運用。

日本でいえば上場する企業全社の時価総額を加重平均で表すTOPIX指数連動型ファンドなどがパッシブ運用銘柄となります。

これは7/18に日本経済新聞に記載されたグラフですが、日本はことさらのことながら、世界でもパッシブ運用を採用する投資家が増えてきていることが見てとれます。

一体なぜ、世界で資産運用のパッシブ化が進んでいるのでしょうか。

 

 

アクティブファンドの多くが市場平均に勝てないという事実

2020年はコロナショック後のインフレの影響もあり、株高に沸いた一年でした。

ではプロによる株式ファンドの運用成績はどうだったでしょう。

上は米国の代表的な株価指数S&P500に対して、どれほどの米国内株式ファンドが運用成績で下回ったかを表したグラフです。

2020年では57.1%と半数以上の株式ファンドがパッシブ運用に勝てなかったことが見てとれます。

注目したいのは2001年からここまで20年の間、プロの投資家が市場平均に勝てたのはわずかに6年で、パッシブ運用は14年に及びプロの投資家より高い運用成績を収めたという点です。

もちろん単年では機関投資家と呼ばれるプロの投資家が市場平均より良い運用成績を導くことがあります。

ただ、特定の投資家が常に高い運用成績を出し続けることは非常に稀であるというのが運用業界の実情です。

統計上は投資期間が長期になればなるほど、市場平均を模倣するパッシブ運用がアクティブ運用を志向する機関投資家よりも高い運用成績を残しています。

このような統計データを踏まえると、世界でパッシブ運用が選ばれる理由もお判りいただけるのではないでしょうか。

 

 

リスクにも目を向ける

今回のコラムではアクティブ運用とパッシブ運用を比較してみました。

「アクティブかパッシブか」というのは資産運用業界ではつきない話題ですが、学校法人や財団法人など、公益法人が運用を考える上ではどのような運用が望ましいのでしょうか。

アクティブ運用の場合、これは市場平均に対して+αの収益を求める投資手法ですが、そこにはーα、つまり市場平均を下回る収益が見込まれるリスクもあると考えられています。

+αの収益を血眼になって求める投資のプロたちの多くが-αを引き当ててしまうという事実は、金融市場で+αを見つけ出すことがいかに困難かを表していると言えるでしょう。

もし仮にアクティブな運用をしていたとして、金融危機などによりそのポートフォリオがひどく傷んでしまった場合、自分がどんな金融商品に投資していてそこで何が起きているのか、正確に理解することができるでしょうか。

アクティブな運用を志向される際には、その運用が抱えるリスクについても十分に検討されることをお勧め致します。

 

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