資産運用ガイド

確定拠出年金、ideco、投資信託、資産運用のアドバイザー

投資信託をどこで買うかを決めるための3つのポイント【2.ラインナップ】

time 2017/06/08

投資信託をどこで買うかを決めるための3つのポイント【2.ラインナップ】

投資信託などを購入するときに、「銀行だから安心」、「郵便局だから安心」、という言葉をよく聞くことがありますが、これは本当でしょうか?

投資信託は預金や保険と異なり実際のお金はその金融機関に預けているのではないので、投資の成果は購入した商品の成果にのみ連動します。また、仮に投資信託を購入した金融機関が破たんしてもそれにより値下がりすることはありません。

ですから、企業のサイズやイメージではなく、ご自身の基準を持って商品を選ぶことが大切になります。

ポイントの2つめはラインナップです。

ラインナップは基本的には多い方が良いと思いますが、現実的には品揃えがたくさんありすぎても、どれを選んで良いかわからない、ということも多いのではないでしょうか?

沢山の商品から厳選したラインナップというのが選びやすいかもしれませんね。または、沢山の商品からいくつかの選択肢とそれぞれの特徴やメリット、デメリットを整理してくれると選び易いと思いますがいかがでしょうか?

ということでただの数ではなく、資産運用の手段としての選択肢ということでラインナップを整理してみたいと思います。

できれば、各アセットクラス(株式、債券、などの投資対象の種類)ごとにインデックスファンドとそれに対応するアクティブファンドがあり、選択ができればよいのですが、1.コスト、でも書いたように今のところそれができるのはネット証券だけです。

有価証券による資産運用の手段として主なものには、投資信託と株式があります。数ある上場企業から投資対象を選ぶのが難しいから投資信託を勧めているのでは、と疑問に思う方もいるかもしれません。また、個別の株式をどう選ぶかを検討している方はこのサイトはご覧にならないですよね。

もしかすると聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれないのですが、ポートフォリオを構築するうえでメリットがあると考えられ、世界で残高が増えているのがETFという商品です。

ETFとは
投信協会HP
東証マネ部
日本取引所

ざっくりと概要をつかむための理解ですが、証券取引所に上場している(=株式同様)インデックスファンド、という理解で良いと思います。

インデックスファンドの特徴である、ローコスト、市場平均、と株式同様に取引所で価格を見ながらの取引、の両方の特徴を持っています。

多くの方には聞きなれない商品ですが、日本銀行などもアベノミクスの一環で大量購入をしてるのをニュースでご覧になった方もいるのではないでしょうか。
日経新聞 2017/6/4

勿論ですが、日本だけでなくすでに世界ではETFの残高が急激に伸びてきています。
ブラックロック社HP

では、ETFはどこで買えるのかということですが、証券取引所で取引する、つまり株式と同様になりますから証券会社ということになります。

上記で紹介したブラックロックやインデックスファンドで有名なバンガードなどのETFをニューヨークの取引所で購入することも簡単に誰でもすることができます。

残念ながら日本では認知度が低く、利用価値が高い商品にもかかわらず取引額が多くありませんが、これを使えば、大手証券を使ってアセットクラスごとにETFによるインデックス運用にするかアクティブ運用にするかを選択することができます。

今後は上記のように証券取引所が専用のサイトをつくるなど、取引所も取引の活性化の取組みをしていくことで取引高が増え、取引がしやすくなることが期待されます。

と言いうことで、ラインナップ、特にポートフォリオの構成パーツとしてETFを購入できる、という観点からは証券会社が選択肢になると思います。ネット証券でも対面証券でも可能ですから取引の利便性やコストと合わせて検討してはいかがでしょうか?